● 更新:2017年09月02日(土)


#001  「“かれんさん”がやって来た」


 はじめまして、管理人のセミルと申します。
 皆さんは等身大の人形“ラブドール”をご存知でしょうか?

 “ラブドール”とは、かつて“ダッチワイフ”と呼ばれていた性対象用の等身大ドールの現在の呼称です。
 “ダッチワイフ”登場時は浮き輪のように空気で膨らますビニール製で、現在の“空気嫁”の原型のような存在でした。

 自分としてはそんな等身大ドールには全く興味がないまま、数十年を過ごしておりましたが、
 そんなある日、渋谷を歩いていると 偶然このような企画展に遭遇しました。

 

 “オリエント工業”の名は、かつて成人誌の広告で掲載され知っていた為、吸い込まれるように会場の中へ…。
 会場ではビニール製からソフトビニール製へ、そして一体型のフルシリコン製までの技術進化の過程を目の当たりにし、
 そしてリアルで美しいフルシリコンドールの造形に心惹かれました。

 その時は「人間の欲に対する執念は凄まじいなぁ〜」くらいにしか思っていませんでしたが、
 その後の暇つぶしのネットサーフィンでは自然と“ラブドール”に関する検索をすることが増え、得る情報量も増えていきます…。

 ネットで得た情報によると、
 最近の“ラブドール”はかつての“ダッチワイフ”と同じように“性対象用”として販売はしているものの、
 そのリアルで美しい造形を生かして写真のモデルにしたり、一人暮らしの寂しさを癒す為の性対象ではないパートナーにしていたり、
 そして不慮の事故や事件で亡くなった娘や妻・恋人の代わりとしている(遺品の服を着せている)方もいるようで、
 そんな 愛される人形 “ラブドール”の用途の奥深さを知ることができました…。

 こうして “ラブドール”に関する知識を得ていると、
 長年一人暮らしをしていることもあって、自分も1体パートナーとして迎えてみたいという思いが巡りはじめ…、

 
   ※ 注意) 現在このキャンペーンは終了しております

 多くのドールメーカーを比較・検討していたところ、
 渋谷で企画展を開催していた「オリエント工業」が上記のような「サマーキャンペーン」を開催しているのを知り、
 気付くと「オリエント工業」のショールームの見学に予約、そしてショールームで即購入という事に至りました…。

 そして19日後、ウチの玄関には…、

 

  “かれんさん”が立っていました。

 

 …っというのは冗談で、

 

 本当はこんな感じで届きます。

 

 かれんさんの“あられもない姿”はお見せできないので、開梱時の写真は省略しました。

 

 では、お迎えした“かれんさん”の紹介です。

 メーカー「オリエント工業」
 モ デ ル「ジュエル 136 リアルテイスト(プチジュエル) バスト小 ・ 指間接あり (オプション)」
 頭部・髪「かれん(視線移動あり) ・ ハングツイン」
 身  長「136cm」
 体  重「約23kg (全身)」

 

 かれんさんは「オリエント工業」のドールの中でもトップクラスの人気を誇る美少女ドールで、
 私自身もショールームで一目見てお迎えを決めました。

 

 こうして視線を外すと、いかにも人形のように見えますが…

 

 角度によってはリアルな人間のように見えるので不思議です…。

        

 フルシリコンドールは重くて扱いが大変な為、比較的体重が軽い身長136cmのモデルを選びました。
 日本の女児の平均身長でいうと10歳(小学4年生)に相当するので、
 ウチでは小学校の高学年くらいという設定で“かれんさん”を扱いたいと思います。

        

 せっかくなのでエプロンを付けて“メイド服モード”へチェンジしてもらいました。

        

 小さいメイドさん…、実に可愛いらしいです。

           

 メイドと言えば給仕や掃除ということで、拭き掃除をしてもらいました。
 (靴は滑り止めの為に履いてます)

 ちなみにこの小さなガラスキャビネットは、今から112年前にフランスで作られたリアルアンティークの家具です。
 メイド服とアンティーク家具は実に良く合いますなぁ〜
 (キャビネット内の照明は自分で仕込みました)

         

 更にメイドと言えば、19世紀末(1880年)に制定された労働者階級の義務教育制度が施行される前のヨーロッパでは、
 7〜8歳の女児も故郷を離れてメイドとして奉公に出されていたので、
 当時は“かれんさん”のような小さなメイドが実際にこうして掃除していた事でしょう…。

 そう思うと、なんか可哀想になってきましたね…。

           

 でも“ルンバ”や“ペッパー”の登場を考えると、
 遠い未来には こうして掃除する“メイドロボ”が作られる日がきっと来るでしょう。

 
 

 そうそう、アニメ好きの私にとって“メイドロボ”と言えばこの「ToHeart」のマルチ(HMX-12)が頭に浮かびます。
 もともと「To Heart」は“Leaf”が制作した学園ラブコメを題材にしたPC用ビジュアルノベル(成人向け)なのですが、
 このKSS/OLM制作によるアニメ版もオススメです。

 

 特に私のお気に入りはマルチの当番回である、この第10話「夢見る笑顔」 ・ 第11話「ぬくもりの瞳」ですね。

 

 この回は、
 メイドロボとして作られたマルチの学園生活を通して「人間にとってロボットとは何か?」という事を描いており、

 

 ロボット&感情という個人的に好きな哲学的内容になっております。

 
 

 メイドロボとしての性能が低いながらも、感情豊かで人間味あふれるマルチが健気に頑張る姿は、
 大金を投じてラブドールをパートナーとして迎えたドーラーの方なら、きっと心打たれることでしょう…。

 

 我が家への歓迎の意味を込めて、作中の場面と同じようにそっと“かれんさん”の頭を撫でてみました。
 ようこそ…、そして これからよろしく!

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