● 更新:2018年07月02日(月)


#025  「“かれんさん”七夕に思いを馳せる」


 

 かれんさん:「へぇ〜 喫茶店のメイドさんとは全然違うんですねぇ〜」

 

 ねぇ かれんさん、もうすぐ七夕だから一緒に飾りつけをしようよ。

 かれんさん:「はい、それは楽しそうですね♪」

          

 まずは笹を固定して…

 かれんさん:「桜の時と同じですね」

 

 そして、この『七夕飾りセット』を付けていこう。

 

 かれんさん:「うわぁ〜 色々あるんですねぇ〜♪」

 実は飾りの一つ一つにちゃんと意味があるんだよ。

 かれんさん:「えっ、そうなんですか?」

 

 例えばこの『星飾り』は、願いが星に届いて叶いますようにという意味が込められてるんだ。

 かれんさん:「へぇ〜」

 

 かれんさん:「じゃあ、このキレイな飾りにも意味が?」

 それは『吹流し』といって、織姫が織る糸を表現してるんだ。
 織姫は裁縫を司るお星様で、『吹流し』を飾ることによって織物や裁縫が上手くなるようにとか、
 悪い物が寄り付かない魔除けの意味もあるんだよ。

 

 かれんさん:「なるほど〜 良いお勉強になりました☆」

 まぁ、説明してたらキリがないから、とにかく全部飾り付けよう。

 

          

 少しは様になったね。

 かれんさん:「はい、キラキラして綺麗です」

 

 じゃあ、次は短冊願い事を書こう。

 

 かれんさん:「いろんな色があるんですね」

 実は短冊の色にも意味があるんだよ。

 

 ココには金や銀やピンクとかの色もあるけど、
 本来は『陰陽道』における自然を表す『五行説』を由来とする『青・赤・黄・白・黒』の5色が正式な色なんだ。

 ・青は…樹木を象徴する『木行』 成長の徳を有しているので、自分磨きなどのお願いに向いている。
 ・赤は……炎を象徴する『火行』 感謝の徳を有しているので、身内の長寿などのお願いに向いている。
 ・黄は…大地を象徴する『土行』 信頼の徳を有しているので、恋人や友人との人間関係向上などのお願いに向いている。
 ・白は…金属を象徴する『金行』 義務の徳を有しているので、禁煙や禁酒などのお願いに向いている。
 ・黒は…生命を象徴する『水行』 知恵の徳を有しているので、学業の向上などのお願いに向いている。

 ※ 黒だと文字を書いても見えないので、紫の短冊でもOKです。

 

 かれんさん:「じゃあ、自分のお願いに近い色の短冊を選べば良いんですね」

 まぁ、そういう事だね。

 

          

 さぁ、短冊も付けたしコレで完璧だね♪

 ※ あえて短冊には何も書いておりません…。

          

 かれんさん:「あとは七月七日の“七夕”に晴れてくれれば良いんですけどね。
         梅雨のシーズンなので心配です…」

 それって、“織姫星”と“彦星”の心配をしているの?

 かれんさん:「はい、1年に一度しか逢えない日に雨が降っていたら逢えないじゃないですか…
         どうして せっかく逢える貴重な日を梅雨のシーズンにしたんでしょう…?」

 

 もともと“七夕”は旧暦の七月七日に大昔の中国で行われていた『乞巧奠』(きこうでん)という祭りが起源で、
 現在の新暦に当てはめると今年(2018年)は8月17日が旧暦の七月七日になるから、
 日本の梅雨シーズンと重なっているのは単なる偶然で、いじわる している訳じゃないんだよ。

 それに“織姫星”と“彦星”は、“織女星”(しょくじょせい)と“牽牛星”(けんぎゅうほし)という お星様の話だから、
 地球の天気に関係なく、宇宙でちゃんと逢えてるさ。

 かれんさん:「なるほど、それなら良かったです☆」

 

 それに今年は既に梅雨が明けているから、きっと晴れると思うよ。

 

 かれんさん:「えっ! そうだったんですか!?」

 

 かれんさん:「でも晴れるなら、地球でも二人の星を見守れますね♪」

 確かにそうだね。
 “織姫星”は“こと座”の一等星『ベガ』、“彦星”は“わし座”の一等星『アルタイル』がモデルになってて実在しているからね。
 七月七日は見頃のシーズンで、どちらも一等星の明るい恒星だから、晴れたらきっと観測できるよ♪

 かれんさん:「それは楽しみですね☆」

 

 じゃあ“七夕”には一足早いけど、お昼は『そうめん』にしようか。

 かれんさん:「えっ、七夕に『そうめん』を食べる習慣があるんですか?」

 

 そうだよ。
 実は平安時代(927年)から宮内で行われていた七夕の儀式で、
 中国から伝わった小麦粉と米粉を混ぜて作った縄状の細長い菓子『索餅』(さくへい)が供え物として使われていたんだけど、
 日本では材料的には“もち米”を使ったいわゆる“餅”ではなかった為に『索餅』を『索麺』(さくめん)と呼称したらしいんだ。

 そしてその『索麺』(さくめん)が『そうめん』の起源とされていて、
 今も日本各地で七夕に『そうめん』を食べる風習が残ってるんだよ。

 

 かれんさん:「へぇ〜 そんなに昔から…」

 ちなみに、
 “全国乾麺協同組合連合会”という団体が、七月七日の七夕は『そうめんの日』と決めていて、普及活動も行っているんだ。

 かれんさん:「なんと、そんなちゃんとした団体が…。 今日は とても勉強になりました」

 

 具も用意して… これで準備が整ったかな。

 

 かれんさん:「あの、おじさま。
         そうめんを食べるというお話でしたが、コレは一体何ですか?」

 

 あぁ、コレね。
 せっかく『そうめん』を食べるなら、『流しそうめん』の方が楽しいと思って。

 かれんさん:「流しそうめん…」

 

 水流で『そうめん』を回すタイプや、プールのスライダーみたいなタイプもあるけど、
 コレは竹を使うオリジナルに近いシンプルなタイプの『流しそうめん』なんだ。

 

 かれんさん:「確かにテレビのニュースとかで見たことありますね」

 じゃあ、早速始めようか。

 

 まずは、水が溜まる部分に氷の塊を入れて…

 ※ 氷は付属品ではなく、自前の容器で作りました。

 

 水を2.1リットル注ぐっと…

 ※ 今回入れた氷の塊は約500mlの天然水を使用しており、ペットボトルの水と合わせて2.6リットル使用しました。

 

 そしてスイッチON!

          

 かれんさん:「おぉ〜! 水が流れ始めました!」

 

 水は電動ポンプによる循環式だから経済的で、

 

 水は氷によって繰り返し冷やされるから、そうめんも冷たくて美味しくなるんだ。

 

 かれんさん:「見た目だけじゃなくて、ちゃんと考えられてるんですね♪」

 

 つゆと薬味も揃えて…

 

 かれんさん、用意はいい?

 かれんさん:「はい、お願いします!」

 

 じゃあ、行くよ〜

 

 ほらっ かれんさん行ったよ!

 

 かれんさん:「よっ!」

 おぉ〜っ! うまいうまい!

 

 かれんさん:「じゃあ、いただきま〜す」

 

 かれんさん:「う〜ん、ホントに冷たくて美味しいですぅ〜♪」

 

 かれんさん:「それに流れてくる『そうめん』をすくい上げるのが とっても楽しいです☆」

 気に入ってくれて良かったよ♪

 

 それじゃ、ドンドン流すよ〜

 かれんさん:「はい、ドンドンお願いしま〜す♪」

 

 こうして、『流しそうめん』を楽しむ“かれんさん”なのでした…。



 【 END 】

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 

 今回は一足早い“七夕”の様子をお伝えしました。

 

 本当は梅雨のネタも考えていたのですが…

 

 ご存知の通り、観測史上初の早さで梅雨が明けてしまった為にボツとなりました…。

          

 そんな訳で、今回は予定よりも内容が短くなってしまいましたが ご容赦下さい…。

 

 ちなみに今回使用した『流しそうめん器』は約4500円くらいのモノです。

 箱に全長が約1mとありますが、今回のように一直線で設置すると全長は1.1mとなりますのでご注意下さい。
 電池は別売りで単2電池二本を使用。
 取説には連続可動は約2時間とありましたが、今回アルカリ乾電池を使用して約5時間可動しました。
 (あくまで参考までに…、可動時間の保証はしかねます…)

 

 構造が単純な分、写真のように設置のアレンジが可能です。
 テーブルの大きさや人数に合わせられるので便利ですよ。

 

 一応テーブルにシートを敷いていますが、製品的に水漏れは一切ありません。
 『そうめん』をすくい上げる際や、片付け時 ホースを外す際に水が垂れる程度です。

 

 構造が複雑なスライダータイプの『流しそうめん器』と比べて、組み立てや掃除もラクなのでオススメの1台です。

 

 正直、もう少し長さが欲しいところですが、コレでも十分に楽しめますよ。

 同じ径の長いホースを用意すれば流す距離を伸ばせそうですが、それだけでは ポンプのパワーが足りないかもしれませんね。
 DIYでパワーが大きいポンプに換装すれば可能でしょうけど、それはまた別の機会に…。

 

 今回ウチは既製品の七夕飾りを使いましたが、お子様がいるご家庭なら一緒に手作りするのも良いですね。
 それでは、皆様の願い事が叶いますように…。


 ※ 次回は“かれんさん”がプールに入ります。


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