クロと旅する 3

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 ・旅1日目ー2

 

 トロ:「ここが出発ゲートですニャ」

 

 クロ:「ラウンジから徒歩1分という近さにある113番ゲートだみャ」


 

 トロ:「うわ、ファーストクラスは優先的に搭乗できるって知ってたけど、専用の搭乗レーンまであるんですニャ」
 クロ:「まぁココがファーストクラスの利用客にとって“晴れの舞台”といえるみャ。(注:クロの個人的な見解です…)
     どうよ? 周りからの“羨望の眼差し”を浴びる気分は?」
 トロ:「なんて悪趣味なことを聞くのニャ…でも嫌いじゃないかも……」
 クロ:「う〜ん正直でよろしい!
     でもオレっちはこういう事が、羨望の眼差しを送る側や浴びる側の双方への向上心に繋がるから
     決して悪いこととは思わないけどみャ(注:クロの個人的な見解です…)
 トロ:「うわ、なんかクロが語ってるニャ…」
 クロ:「うるさいみャ! ほら優先搭乗が始まったから早く行くみャ」

 

 トロ:「さすが優先搭乗…人がいませんニャ」
 クロ:「まぁ、前にいた赤シャツのお兄さんを送り出した後だからみャ…」

 

 トロ:「ここで搭乗口が2つに分かれてますニャ」
 クロ:「当然ここは左へGO!だみャ」

 

 クロ:「さぁ ここがオレっちたちの座席“2K”だみャ〜♪」
 トロ:「おぉ〜! 窓際の広いシートですニャ♪」


 

 トロ:「セレブな人たちはいつもこういう羨ましい事をしてるんですニャ。
     なんか知らずにいた方がよかったかも…」
 クロ:「まぁまぁ、今はオレっちたちがそれを味わってるんだから素直に楽しむみャ♪」
 トロ:「そうですニャ♪」


 

 クロ:「まずどうよ、この席に座った感想は?」
 トロ:「う〜ん…広くてゆったりしてるけど、なんだか“豪華なマンガ喫茶”みたいな席ですニャ」
 クロ:「コラ! 庶民の夢であるファーストクラスの席に対して何たる暴言」
 トロ:「いや、だって天井は開いてるし通路にも簡単に出られる“マンガ喫茶の半個室席”とそっくりですニャ」
 クロ:「まぁ…JALは海外の航空会社と違って“半個室スタイルの席”を採用してるから確かに似てるみャ…」
 トロ:「えっ、海外の航空会社のファーストクラスは違うのニャ?」
 クロ:「海外でも半個室スタイルの席はあるケド、
     特に長距離路線のファーストクラスは扉が付いた完全個室になるスタイルが主流になりつつあるみャ」
 トロ:「へぇ〜、じゃあ何でJALさんは半個室なのニャ?」
 クロ:「実はANAのファーストクラスも半個室なんだケド、それは日本の“おもてなし”の精神が理由なんだみャ」
 トロ:「お・も・て・な・し?」
 クロ:「つっこまないで説明を続けるみャ…」
 トロ:「クロのいじわる…」
 クロ:「簡単に言うと、
     半個室の方が客の姿が見えて、CAがより客に寄り添った手厚いサービスを提供できるというわけみャ」
 トロ:「なるほど、そういう理由だったんですニャ」


 

 クロ:「ちなみに最近の航空トレンドは、
     “ファーストクラス”の更に上級の“スイートクラス”を設ける航空会社がたくさん出てきたことだみャ」
 トロ:「何ですかその“スイートクラス”って?“ファーストクラス”よりも豪華な席があるのニャ?」

 クロ:「あるんだなコレが…。
     どの航空会社も“スイートクラス”はタタミに換算すると1畳〜2畳ほどの広さで、
     完全個室の空飛ぶプライベート空間になってるみャ」
 トロ:「へぇ〜 世の中にはそんなに凄い席があるんですニャ〜」
 クロ:「特に中東の航空会社“エティハド航空”のスイートクラス“ザ・レジデンス”の凄さは別次元だみャ」
 トロ:「なんかマンションみたいな名前ですニャ…」
 クロ:「まさにその通り!
     “リビングダイニングルーム”にダブルベットが置かれた“ベットルーム”、
     そしてシャワーブースやトイレ・洗面台を完備した“レストルーム”を加えた3部屋構成になってるみャ」
 トロ:「マジですか!? もはや座席じゃなくて本当にホテルのスイートルームと同じですニャ」
 クロ:「ザ・レジデンスには“専任のバトラー”までいるから、まさに一流ホテルのスイートルームと同じだみャ」
 トロ:「ところで飛行機で3部屋を独占するなんて、一体どれくらいの広さなのニャ?」
 クロ:「さすがに旅客機内だから一部屋一部屋はコンパクトで、専有面積の合計は“約11.6u”ってとこだみャ」
 トロ:「う〜ん…なんかピンときませんニャ…」
 クロ:「タタミに換算すると“約7.5畳”になるみャ」
 トロ:「な〜んだ、思ったより広くないですニャ」
 クロ:「バカ野郎!
     旅客機で“11.6u”って言ったら十分に広いみャ。
     標準的なエコノミークラスのシートに換算したら“約35席分”の広さなんだぞ」
 トロ:「35席分ですと!? そう聞くととんでもない広さですニャ…」
 クロ:「だろ? この席も十分に広いが上には上があるって事だみャ。
     ちなみにこのファースクラスの席はエコノミークラス“約7席分”の広さがあるみャ」
 トロ:「それはそれで凄いですニャ…」
 クロ:「まぁ、夢のまた夢の話は置いといて、オレっちたちはファーストクラスのサービスを堪能するみャ♪」
 トロ:「そうですニャ♪」


 
※ 興味のある方は、エティハド航空「ザ・レジデンス」公式日本語サイトへ…

 

 クロ:「おっ 機体が動き出したみャ」
 トロ:「しかし窓を4つも独占するなんて、やっぱりファーストクラスって凄いですニャ…」
 クロ:「なんか昔のパノラマ写真みたいだみャ」

 

 クロ:「さぁ、3年ぶりの“聖地巡礼”に向けてテイクオフだみャ!」


 

 トロ:「行ってきますニャ〜♪」

 

 クロ:「あっという間に雲の上だみャ」


 

 クロ:「じゃあ機体も安定したところで、座席のチェックでもやっとくみャ」


 

 トロ:「いろんなボタンがあってチェックの“やり甲斐”がありそうですニャ

 

 トロ:「なるほど…」
 クロ:「そして横のOPENボタンを押すと…」

 

 トロ:「上が開いたのニャ」
 クロ:「中は小物入れと、アタッシュケースが丸ごと入る収納スペースになってるみャ」
 トロ:「おや?」


 

 

 トロ:「なんだか電話というよりゲームのコントローラーみたいですニャ」
 クロ:「確かにそういう使い方も出来るケド、これを裏返すと分かるみャ」

 

 トロ:「おぉ、裏側にも画面やボタンがいっぱいあるニャ」
 クロ:「このコントローラーにはカードリーダーが付いていて、
     クレジットカードのデータを読み込ませれば通話ができるんだみャ」
 トロ:「へぇ〜」


 

 トロ:「いろんな部分が調整できるんですニャ」
 クロ:「そしてまた横のOPENボタンを押すと…

 

 

 トロ:「今度のはスマートフォンみたいですニャ」
 クロ:「これはJALのエンターテイメントシステム“MAGIC−V”のコントローラーだみャ」

 

 クロ:「前の画面と連動していて、いろんなことが出来るんだみャ」


 

 クロ:「例えばフライトマップにしても、様々な情報を表示させられるみャ」


 

 トロ:「おぉ〜 表示が変わりましたニャ♪」

..

 クロ:「他にも視聴したい作品をスマホ感覚で選べたり…」


..

 クロ:「遊びたいゲームを選んで、そのままコントローラーとして使用できるみャ」


 

 トロ:「へぇ〜 コレでゲームもできるんですニャ」

 

 クロ:「そして料理や飲み物の注文もできちゃうんだみャ」
 トロ:「なんか“居酒屋さん”や“回転すし屋さん”に置いてある機械みたいですニャ」


 

 

 クロ:「飛行機の騒音をカットする“ノイズキャンセリング機能付き”だみャ」
 トロ:「これで映画や音楽を楽しむんですニャ♪」


 

 トロ:「奥にまだ何かありますニャ」
 クロ:「あの袋の中には“スリッパ”と“靴べら”が入っていて、手前のOPENボタンを押すと…」

 

 クロ:「中にAC電源と充電用のUSB端子、そして前の画面に表示させる為の映像の外部入力端子があるみャ」
 トロ:「トロにはさっぱり分からないけど、とにかくいろんな事ができるんですニャ」


 

 

 

 クロ:「さて、どんなラインナップかみャ〜♪」


..

..

..

..

..

..

..

..

..

 トロ:「飲み物だけで凄い種類がありますニャ」
 クロ:「じゃあ、食べ物もチェックするみャ」

 

 

 トロ:「どれも美味しそうですニャ♪」
 クロ:「じゃあ早速、“宴”の開始だみャ!」

 

 トロ:「そんなにクロが興奮して注文するなんて、ひょっとしてコレは凄いお酒なのかニャ?」
 クロ:「その通り!」

 

 クロ:「ここに書いてある通り、極上の超高級シャンパンだみャ☆」
 トロ:「ちなみお幾らなんですニャ?」
 クロ:「一時期よりも値段が下がったから、さっきの750mlのボトルで¥45,000〜¥65,000、
     1500mlボトルは¥120,000くらいだみャ」
 トロ:「えっ!? お安くなってもそんなにお高いのニャ!?」
 クロ:「このグラスに75ml以上は入ってるから、この1杯で¥4500〜¥6000ってことになるみャ」
 トロ:「マジですか…」
 クロ:「でもコレはネット通販とかの激安価格だから、
     高級レストランで飲んだら1杯 ¥10,000ちかくするかもみャ」
 トロ:「この1杯で¥10,000…」
 クロ:「ちなみにファーストクラスではコレも飲み放題だみャ。
     あまりガッつくとみっともないから、みんなガンガン注文したりしないケドみャ」

 
※ SALON2002は往復のフライトでボトル3本しか積んでいないので、実質 早いもの勝ちになっております…。

 

 

 トロ:「超高級シャンパンで“荷物持ちさん”を含めた3人で乾杯できるなんて実に贅沢ですニャ〜♪」
 クロ:「いや、これマジで贅沢すぎる凄い光景だみャ!」

..

 ※ さすがに一気に3杯のSALONを注文するのは贅沢すぎて他の搭乗客に申し訳ないので、
   クロ・トロの2杯は別のシャンパン
   「Philipponnat Clos des Goisses 2004(フィリポナ・クロ・デ・ゴワセ 2004)」です。

   実はこのシャンパンも750mlボトルが激安価格で¥25,000〜はする高級シャンパンなのですが、

   ワインリストに載ってなかったので他の搭乗客に迷惑は掛からないかと…。
  
(以前のフライトでは往復でボトル2本を積んでいたので、幸運にもそれが残っていたようです)

   
乾杯したあと、3杯ともスタッフが美味しくいただきました。

 

 ※ 食事は和食を選択しました。

 

 トロ:「みんな美味しそうですニャ〜♪」
 クロ:「どの料理も手が込んでるみャ」

 

 クロ:「これは、いい味出てるみャ…」


 

 

 トロ:「毛蟹にキャビアをトッピングするなんて豪華なお料理ですニャ〜♪」

 

 

 トロ:「へぇ〜 日本人には嬉しいサービスですニャ」

 

 クロ:「さすがファーストクラスの料理、どれも美味いみャ♪」


 

 トロ:「“フレンチプレス式”って何なのニャ?」
 クロ:「数あるコーヒーの抽出方法の一つだみャ。
     ほら“ペーパードリップ式”や“ネルドリップ式”とか、“サイフォン式”って言葉聞いたことあるだろ」
 トロ:「聞いたことはあるけど、違いまでは知らないニャ」
 クロ:「焙煎して挽いたコーヒー豆を紙のフィルターを通して淹れるのがペーパードリップ式で、
     木綿などの布製のフィルターを通して淹れたのがネルドリップ式。
     アルコールランプで沸騰させた湯の水蒸気の圧力で、
     フラスコの湯をロートに押し上げて抽出するのがサイフォン式だみャ」
 トロ:「サイフォン式って、あの理科の実験みたいなヤツなのニャ」
 クロ:「そうだみャ。
     そしてフレンチプレス式は、焙煎して中粗挽きしたコーヒー豆をポットに入れて、
     熱湯を注いであとにポットの内フタに内蔵された金属メッシュフィルター下げて淹れる方式だみャ」
 トロ:「じゃあ、このポットの中に金属のフィルターがあるんですニャ」
 クロ:「ポットのフタから飛び出た棒の先端にフィルターが付いていて、
     好みにもよるケド約4分ほど待ってからフィルターをポットの底まで下げるんだみャ。
     ほら、待ち時間の目安用に砂時計が置いてあるだろ」
 トロ:「本当ですニャ」
 クロ:「フレンチプレス式は他の抽出方法と違って、コーヒー豆の油分を濾さずにダイレクトで味わうから、
     良いコーヒー豆はより美味しく、悪いコーヒー豆はより不味くなるんだみャ。
     だからフレンチプレス式でコーヒーを提供するってことは、
     よっぽどコーヒー豆の品質に自信があるっていう証拠なんだみャ」
 トロ:「なるほど、それでクロは感心してたんですニャ」


 

 クロ:「じゃあ、そのコーヒーから味わうみャ♪」


 

 トロ:「トロはデザートからいただくニャ〜♪」

 

 クロ:「さて…贅沢な“宴”も終わったことだし、コレに着替えて仮眠でもするみャ」
 トロ:「このJALって書いてある服は何なのニャ?」
 クロ:「“リラクシングウェア”って呼ばれてるケド、まぁ“部屋着”とか“パジャマ”みたいなもんかな…。
     ファーストクラスではみんな貰えて、持ち帰れるから滞在先のホテルや自宅でも着られるみャ」
 トロ:「パジャマまで貰えるなんて、至れり尽くせりですニャ」


 

..

 クロ:「じゃあ、着替えもトイレも済ませたことだし…」


 

 クロ:「ひと休みするみャ」


 

 トロ:「いや〜 手足が伸ばせて快適ですニャ〜♪」
 クロ:「それでは…」

 

 

 

 

 トロ:「ちょっとクロ! 起きたと思ったら いきなりお酒を飲むのニャ!?」
 クロ:「いや、これはボトルに入ったお茶だみャ」

                

 トロ:「な〜んだ、ファーストクラスはお茶まで普通じゃないんですニャ…」

 

 ※ 今回も和食です…。

 

 トロ:「変わった料理だけど美味しそうですニャ♪」
 クロ:「“冷や汁”を機内で食べるなんて初めてだみャ」

 

 トロ:「いや〜 それにしても外は快晴ですニャ〜♪」

 

 クロ:「飛行も順調だし、イギリスが近づいて来たみャ」


 

 

 トロ:「もう“ドーバー海峡”の上空ですニャ」

 

 トロ:「おや、海上に何かありますニャ」
 クロ:「あれはイギリスが5年前に建造した
     “Thanet Offshore Wind Farm”っていう“洋上発電所”だみャ」


 

 トロ:「良く見たら風車がいっぱい建ってますニャ」
 クロ:「東京ドーム約750個分の面積に100基の風車が設置されていて、
     最大300メガワットも発電できるんだみャ」
 トロ:「へぇ〜 でも300メガワットって言われてもピンときませんニャ…」
 クロ:「20万世帯の年間消費電力と同じくらいと言えばピンとくるかみャ?」
 トロ:「なんと!? 風だけでそんなに発電できるとは凄いですニャ」


 

 

 トロ:「おぉ〜 ロンドンの街並みが見えてきたニャ♪」

 

 クロ:「数々のライブやスポーツ競技が行われる“ザ・O2アリーナ”もクッキリ見えるみャ」


 

 

 トロ:「3年前に行った“タワーブリッジ”も見えますニャ♪」

 

 クロ:「“ビッグベン”や“ウェストミンスター宮殿”も 丸見えだみャ」


 

 トロ:「前回はこんなに見えなかったから嬉しいですニャ♪」
 クロ:「着陸したら戻ってくるから待ってるみャ〜」

 

 トロ:「無事に着陸しましたニャ」

 

 クロ:「さぁ ヒースロー空港に到着だみャ」


 

 トロ:「ところでさっき“CAの森田さん”がくれたコレは何ですニャ?」
 クロ:「これは入国審査が優先的に受けられる“ファスト トラック レーン”が利用できる通行パス、
     通称“ファストパス”と呼ばれるモノだみャ。
     これがあれば待ち時間が少なくすんで、スムーズに入国できるんだみャ」
 トロ:「やっぱりファースクラスは何でも優遇されるんですニャ〜」
 クロ:「そりゃ、往復で250万円も払うんだから優遇されても良いだろ(オレっちたちはタダだけど…)」
 トロ:「まぁ 金額が凄いだけに納得しちゃいますニャ…」


 

 クロ:「いや〜 実に快適な空の旅だったみャ〜♪」
 トロ:「ファーストクラス…。 
     クロが“庶民の夢”って言ったのも頷けるくらい凄い席でしたニャ…」


         

 ※ クロ・トロの2杯のシャンパンを用意してくれたのは、2体の姿を目にしたCAの森田さんからの申し出でした。
    ファーストクラスに相応しい、そのホスピタリティー溢れたサービスに心から感謝いたします…。

 ※ 森田さんからの撮影・写真掲載の承諾は得ております。


 

..
 

 
クロ:「ロンドンの空!

..
 

 
クロ:「ロンドンのタクシー!」

..
 

 クロ:「ロンドンの英語!」


.
.
 

 クロ:「ロンドンに居る〜」


 

 

..

 クロ:「前は“Air Canada”のラウンジだったのに、デルタ航空に変わってるみャ」


    

 トロ:「そりゃ、3年も経てばいろいろ変わりますニャ…」

 

 

 クロ:「今回はサマータイムで1時間早いから、渋滞もないみたいだみャ」


 

 トロ:「しかし改めて見ると、前回より随分と荷物が多いですニャ」
 クロ:「一見多く感じるケド、荷物の量は前回とあまり変わらないみャ。
     特に大きいスーツケースは持って帰るお土産を入れる為に中身はほとんど空っぽだみャ」
 トロ:「“聖地巡礼”とか言っておきながら、そんなにたくさん買い物するつもりなのニャ?」
 クロ:「何をバカな…、あくまで“聖地巡礼”が最優先! 買い物はそのついでだみャ」
 トロ:「はいはい…」


 

 

 クロ:「さぁ、ホテルに到着だみャ」


 

 トロ:「おぉ〜 前回泊まったホテルと違って重厚な感じですニャ」
 クロ:「まあな」

 

 トロ:「“ザ・ロイヤル・ホースガーズ”はて? どこかで聞いたことがあるような…」
 クロ:「3年前の巡礼で、観覧車の“ロンドン・アイ”から見たホテルだみャ」

  

 トロ:「思い出したのニャ!! 
     ひょっとしてココはあの宮殿みたいなホテルなのニャ!?」
 クロ:「そうだみャ。
     入口はちょっと地味だケド、あのホテルに間違いないみャ」
 トロ:「確か“5つ星の高級ホテル”だって3年前のクロが言ってた気がするけど…」
 クロ:「その通り!
     せっかくファーストクラスでロンドンへ来たのに、しょぼいホテルに泊まったらテンションが下がるだろ。
     ここは“ひとクラス上の大人の巡礼”を提案する為にも、これくらいのホテルに宿泊するのは当然だみャ」
 トロ:「いや、それにしてもトロたちには場違いというか…」
 クロ:「ほら、つべこべ言わず早くチェックインしに行くみャ!」
 トロ:「ちょっとクロ! 待ってニャ〜」


 

 トロ:「おぉ〜 シャンデリアですニャ…」
 クロ:「チェックイン・プリーズだみャ♪」

 
※ 実際はドアマンがタクシーから荷物を降ろして、フロントまで運んでくれます。

 

 トロ:「外観とは違って意外とコンパクトなロビーですニャ」
 クロ:「荷物はポーターがあとで部屋に持って行くって言うから、オレっちたちは先に部屋へ行くみャ」

 ※ 実際は部屋を担当するフロントマネージャーが部屋まで案内してくれました。


 

 トロ:「荷物を持ってきてくれるなんて、なんだか申し訳ない気もしますニャ…」
 クロ:「いやいや、それが仕事なんだから気にすることないみャ

 

 トロ:「なんと“金ピカ”のエレベーターですニャ」

 

 トロ:「中もすべて“金ピカ”ですニャ」
 クロ:「目指すは最上階の9階だみャ♪」(イギリスでは1階をグランドフロアと呼ぶので、日本式に言うと10階です)

 

 クロ:「さぁ、着いたみャ」


 

 クロ:「ではオープン!」
 トロ:「お邪魔しますニャ」


 

 トロ:「にゃんと!? いきなり豪華なリビングセット!」

 

 トロ:「右を見ると、
     おしゃれなダイニングテーブルに…、そして奥には最上階なのに階段が…」


 

 クロ:「どうだ、なかなか良い部屋だろ?」
 トロ:「あまりにもゴージャスでびっくりしたのニャ」


 

 クロ:「じゃあ、巡礼の準備より先に部屋のチェックをするみャ」
 トロ:「了解ですニャ」


 

 クロ:「ここはデスクスペースだみャ。
     真ん中にある電話はホテルによくある内線電話で、
     左側にあるタブレットはホテルの様々な情報を表示する端末になっていて、
     ホテル内のレストランの予約やルームサービスを頼んだりする事もできる便利アイテムだみャ」
 トロ:「しゃべるのが苦手な人にはありがたいですニャ」
 クロ:「ちなみにホテル内は全館フリーWiFiになってて、ホテルの回線を選ぶだけで認証する必要もないみャ」
 トロ:「それは便利ですニャ♪」


 

 トロ:「おぉ〜 吹き抜けになってますニャ」
 クロ:「小さい吹き抜けだけど、やっぱコレがあると開放感があるみャ♪」
 トロ:「吹き抜けがあるってことは、やっぱりこの上にもお部屋があるんですニャ…」


 

 

 クロ:「ここはレストルームだみャ」


 

 トロ:「てっきりお風呂場かと思ったら、洗面台とトイレしかないニャ」
 クロ:「広々した贅沢な造りだみャ」
 トロ:「トロは広すぎてなんだか落ち着かないですニャ…」


 

 クロ:「じゃあ続いては上のフロアをチェックするみャ」


 

 トロ:「手すりの装飾も凝ってますニャ〜」

 

 

 クロ:「上のフロアは寝室だみャ」


 

 トロ:「これまた大きいベットですニャ〜」
 クロ:「こだわりの寝具でまとめられたキングサイズのベットだみャ」
 トロ:「これならどれだけ寝相が悪くても安心ですニャ」


 

 クロ:「横のクローゼットの中には…」




 クロ:「金庫と冷蔵庫が入ってるみャ」
 トロ:「こんなところに冷蔵庫があるとは意外ですニャ」

 
※ 写真を撮り忘れましたが、その隣のクローゼットには通常のハンガーラックとアイロンとアイロン台が入ってました。 

 

 クロ:「じゃあ、奥の部屋へ行ってみるみャ」
 トロ:「実はさっきから気になってたのニャ…」

 

 トロ:「椅子とテーブル以外に何もないですニャ…。一体この小部屋は何なの?」
 クロ:「それは椅子が向いている窓の外を見れば分かるみャ」

 

 トロ:「窓の外…?」

 

 トロ:「おぉ〜! これは良い眺めですニャ〜♪」
 クロ:「ココはこの景色を楽しむ為の小部屋だみャ。
     ルームサービスを頼めば、この景色を眺めながら食事もできるみャ♪」
 トロ:「それは贅沢ですニャ〜」
 クロ:「吹き抜けにも窓があるケド、この小部屋からの眺めが一番良いんだみャ」

 

 トロ:「確かに窓まで距離があるし、ガラスの部分が小さいから、せっかくの景色がよく見えませんニャ…」

 

 クロ:「でもオレっち的にはこの吹き抜けの開放感はあった方が良いみャ」


 

 トロ:「おや、向こうにも扉がありますニャ」

 

 クロ:「もうお分かりの通り、バスルームだみャ」
 トロ:「なんだか凄い照明ですニャ…」
 クロ:「あの青色LEDは夜には常夜灯にもなって、
     睡眠の合間にトイレへ行くとき電気を点けなくていいから便利なんだみャ」
 トロ:「なるほど」


 

 クロ:「水栓金具はドイツの有名メーカー“ハンスグローエ”だみャ」


 

 トロ:「そしてテレビまで付いてますニャ」

 

 トロ:「ところで、あの黒い箱は何ですかニャ?」

 

 クロ:「シャワーキャップやシェーバー、バスソルトに歯ブラシセットなんかが入ってるみャ」
 トロ:「綿棒や靴磨きのセットまで入ってるニャ」


 

 クロ:「ちなみにバスアメニティーはイギリスの高級スキンケアブランド“Elemis”だみャ」
 トロ:「トロは聞いたことがない会社だけど、そんなにお高いのニャ?」
 クロ:「ホテルのアメニティー用に作られた小さいサイズだケド、コレ全部あわせれば4〜5千円はするかな」
 トロ:「マジですか…」


 

 トロ:「いや〜 お風呂に入るのが楽しみですニャ〜」
 クロ:「ちなみにベット周りを補足すると…」

 

 クロ:「ベットサイドには下のフロアにもあった内線電話があって…」


..

 クロ:「リモコンで出てくるテレビもあるみャ」
 トロ:「こんなの直接見たの初めてですニャ…」


 

 

 

 

 クロ:「ちなみにこの部屋は“Horseguards Suite”といって、
     いくつかあるスイートルームの中でもホテルの名前が付けられた“ホテルの顔”というべき部屋なんだみャ」


 

 トロ:「それは凄いですニャ」

 ※“ザ・ロイヤル・ホースガーズ”公式HPへ… (英語サイト)


 

 トロ:「おや、ダイニングテーブルの上にお手紙がありますニャ」
 クロ:「オレっちたちを歓迎するメッセージカードだみャ」

 

 ※ 封筒の中身は部屋まで案内してくれたフロントマネージャーの直筆メッセージカードで、
    黒い箱はホテル特製のチョコレートセットでした。


 

 


 
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