クロと旅する 4

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 ・旅2日目

 

 

 クロ:「いや〜 爽やかな朝だみャ〜♪」


...

 トロ:「瀬戸内海を一望ですニャ〜♪」


 

 クロ:「では、この絶景を全身で堪能しに行くみャ!」
 トロ:「…と言いますと?」


 

 クロ:「4年前のリベンジを果たす為に、露天風呂で景色を楽しむんだみャ♪」
 トロ:「さすがクロ、凄い執念ですニャ!」


 

 クロ:「いざレッツ朝風呂だみャ!」


 

 トロ:「おぉ、あのテプラがちゃんと残ってますニャ」

..
 

 クロ:「2010年のOVA以前から貼ってあるから、少なくとも6年以上貼られてるってことだみャ」
 トロ:「あの鹿っぽい人形はいつからあるのかニャ?」


 

 クロ:「とにかく貸切状態の今のうちに、朝風呂を堪能するみャ」
 トロ:「そうですニャ」


 

 クロ:「念のために、ココで“かけ湯”を済ませて行くみャ」

 

 トロ:「では早速、露天風呂へ…」


 

 クロ:「10月の早朝とは思えないほど温かいみャ…」
 トロ:「寒くなくて良かったですニャ」


 

 クロ:「おぉ〜 ココからの眺めも良いみャ」
 トロ:「風もなくて穏やかな海ですニャ」


 

 クロ:「4年前は浴槽が空っぽだったケド…」


 

 トロ:「わ〜い♪ ちゃんとお湯が入ってますニャ〜♪」


 

 クロ:「では、いざ入湯だみャ」


 

 トロ:「ちょうど良い温度で気持ち良いニャ〜♪」 
 クロ:「うぅ〜 身体に沁みるみャ〜」


 

 トロ:「露天風呂に入りながら眺めるこの絶景…、実に贅沢なひとときですニャ〜」
 クロ:「ホントだみャ〜」


 

 クロ:「んじゃ、そろそろ出るみャ」
 トロ:「次の聖地へ行くんですニャ」


 

 クロ:「その通りだみャ」
 トロ:「それで次の聖地とは?」

 

 クロ:「この窓から見える“大久野島”だみャ」
 トロ:「とっても大きい鉄塔が建ってますニャ」
 クロ:「あの鉄塔の近くにも行くから楽しみにしてるみャ」


 

 クロ:「では、一晩お世話になったみャ〜」
 トロ:「また来るニャ〜」


 

 

 クロ:「ココが“大久野島”へ行く船の乗り場だみャ」
 トロ:「可愛い“うさぎ”のイラストがいっぱいありますニャ」


 

 クロ:「“大久野島”は“うさぎ”がたくさん生息することで有名な島だからみャ」
 トロ:「へぇ〜」


 

 クロ:「さぁ、オレっちたちが乗る船が到着したみャ」


 

 トロ:「じゃあ乗船するニャ♪」


 

 クロ:「バイクに乗って乗船できるから、ありがたいみャ」


 

 トロ:「おっ、船が動き出したニャ」
 クロ:「出航から15分で着くからアっという間だみャ」


 

 トロ:「ホントだ、気付いたら島の前ですニャ」


 

 クロ:「ハイ“大久野島”に上陸だみャ♪」

 

 トロ:「なんと!
     早速たくさんのウサギさんがお出迎えですニャ♪」

 クロ:「こんな風にウサギが島中に生息していて、
     道路にもたくさん出没するから、一般の車やバイクの走行は禁止されてるんだ
みャ」(自転車はOKです)
 トロ:「確かにぶつかったら大変ですからニャ…」


 

 クロ:「…っというわけで、ここら辺にバイクを止めて徒歩で移動するみャ」
 トロ:「せっかくバイクで来たけど、仕方ないですニャ」


 

 

 クロ:「さぁココが次の聖地“休暇村”だみャ」


..
 

 トロ:「ここで楓ちゃんがウサギさんと戯れてたんですニャ」


..
 

 

 クロ:「ちなみにこの“休暇村”には温泉があって、
     プールやプライベートビーチ、11面のテニスコートも備えた、全65室のリゾートホテルなんだみャ」
 トロ:「大きい建物だと思ったらリゾートホテルだったんですニャ」
 クロ:「電動アシスト付き自転車の貸し出しもやってるから、島の散策も楽チンだみャ」
 トロ:「へぇ〜」


 

 

 

 クロ:「目指す展望台はアノ巨大鉄塔の近くだみャ」
 トロ:「近そうだけど、かなり山の上ですニャ…」


 

 

 トロ:「おや、こんなところにもウサギさんがいるニャ」
 クロ:「ココまで来る道にもたくさんいたケド、こんなところにまでいるんだみャ…」

 

 トロ:「おぉ〜! 凄い景色ですニャ〜」

 

 クロ:「まさに瀬戸内海の“ど真ん中”って感じだみャ」


 

 トロ:「ホントですニャ〜 海や島々が近くて瀬戸内海ならではの眺めですニャ♪」
 クロ:「天気が良くてラッキーだったみャ♪」

 

 トロ:「あれ? あそこに何か見慣れないモノがありますニャ」

 

 クロ:「ちゃんと“回転星座盤”って書いてあるみャ」
 
トロ:「コレって一体何なのニャ?」
 クロ:「そこのダイヤルを回すと、
     時期(時間)に連動して星空が回転して、ココから見られる星座がわかるんだみャ」
 トロ:「へぇ〜 それは便利ですニャ」
 クロ:「“大久野島”は本土から近いケド、
     周りは海と小さな島だから、夜は明かりが少なくて星が良く見えるんだろう
みャ」
 トロ:「さっきの“休暇村”に宿泊した時は、ココに星空を見に来たいですニャ♪」
 クロ:「そうだみャ


 

 トロ:「“回転星座盤”の横を見ると、さっき見上げてた大きな鉄塔がありますニャ」
 クロ:「実はあの鉄塔は高さ226mもある日本一高い送電線の鉄塔なんだみャ」
 トロ:「にゃんと!? そんなに高いのニャ?」
 クロ:「ちなみに、
     通天閣が108m・京都タワーが131m・さっぽろテレビ塔が147m・名古屋テレビ塔が180mみャ」
 トロ:「さすがに333mの東京タワーには及ばないけど、圧倒的な高さですニャ」
 クロ:「でもあの鉄塔、標高約100mの山の頂上に建ってるから、海抜だと326mになるみャ」
 トロ:「マジですか!?
     でも、どうしてあんな大きい鉄塔をこんな小さな島に建てたのニャ?」
 クロ:「それは送電線の下を巨大な船が航行できるようにする為だみャ。
     瀬戸内海は高さがある巨大な船も航行していて、
     安全にそんな船が航行するには海面上に約42m(ビル10階相当)の空間が必要なんだみャ」
 トロ:「そんなに?」
 クロ:「船はレーダーやアンテナを付けるから見た目以上に高さが必要なのみャ。
     だから海面上約42m以上の高さに送電線を張る為に、
     高さが226mもある巨大な鉄塔を建てる必要があったという訳みャ」
 トロ:「なるほど〜」

 ※ 東京タワーも丘の上に建っているので、海抜だと351mになります


 

 クロ:「そして振り向くと、アニメと同じ光景が広がるみャ♪」


..
 

 トロ:「おぉ〜 ホントですニャ〜♪」


..
 

 クロ:「ココで“ぽってたん”の父親がプロポーズしたんだみャ」

..
 

 トロ:「確か“星空の下で”って言ってましたニャ」


..
 

 クロ:「でも実際こんなに眺めは良いし、人があまり来ないから、プロポーズするには絶好の場所かもしれないみャ」
 トロ:「本当にココでプロポーズした人がいるかもしれませんニャ」


 

 クロ:「そうかもみャ…」


 

 クロ:「本当はもっと“大久野島”を巡りたいケド、次の聖地が待ってるから“忠海港”へ戻るみャ」
 トロ:「了解ですニャ!」


 

 

 クロ:「では乗船するみャ」


 

 トロ:「ところで次の聖地って遠いのニャ?」
 クロ:「いや、港から近いからスグに着くみャ」


 

 

 クロ:「ココが次の聖地“黒滝山”だみャ」

..
 

 トロ:「確か“楓ちゃんたち”が大学受験の合格祈願と、初日の出を見にきた山ですニャ」


..
 

 クロ:「その通りみャ」


 

 トロ:「登山道に向かうという事は、やっぱり登るのニャ?」
 クロ:「もちろん!
     この上に聖地があるんだから、登って巡礼するっきゃないだろ」
 トロ:「さっき“大久野島”の展望台へ行くのに、長くて急な坂を登ったばかりだから、疲れちゃったのニャ…」
 クロ:「正直、オレっちも少し疲れてるケド、ここは巡礼者の試練と思って登山を決行するみャ!」
 トロ:「しょうがないですニャ〜 その代わりペースはゆっくりでお願いするニャ…」
 クロ:「では話が纏ったという事で、レッツ登山!」


..
 

 クロ:「…とその前に、
     ちょうどココから振り返ると“さよみさん”がスピンターンした場面と同じアングルだみャ」
 トロ:「アレは凄いドライビングテクニックでしたニャ」

 

 クロ:「じゃあ、登山道へ向かうみャ」
 トロ:「やっぱり登るんですニャ…」


 

 

 クロ:「さぁ、山の上の聖地へ到着だみャ♪」
 トロ:「やっと着いたニャ…」


..
 

 クロ:「決して険しい山道じゃなかったケド、やっぱり疲労した身体で登るには少々キツかったみャ」
 トロ:「15kgの荷物を背負った“荷物持ちさん”が滝のような汗を流してるニャ…」


..
 

 クロ:「朝の天気予報で、今日の気温は30度を越えると言ってたからみャ」
 トロ:「確かに今日は昨日にも増して、真夏のような暑さですニャ」
 クロ:「10月になれば涼しくなると思ってたが、とんだ誤算だったみャ」


..
 

 クロ:「とにかく、せっかく苦労して登ったんだから巡礼を堪能するみャ」
 トロ:「そうですニャ」


 

 クロ:「あそこから皆で“初日の出”を見たんだみャ」

..
 

 トロ:「そうでしたニャ、とってもキレイだったのニャ♪」


..
 

 クロ:「方向からすると、本当にあの位置から“初日の出”が昇ってくるみたいだみャ」
 トロ:「実際に生で見てみたいですニャ〜」


 

 クロ:「中からもっと景色を楽しむみャ」


 

 トロ:「おぉ〜 これはまた良い眺めですニャ〜♪」


..
 

 クロ:「日の出の位置がちゃんと確認できるみャ」
 トロ:「島の形がホントにアニメと一緒ですニャ」


 

 クロ:「じゃあ“ぽってたん”たちが立ってた位置から景色を見るみャ」

..
 

 トロ:「なるほど…、みんなこんな景色を見ていたんですニャ♪」
 クロ:「頑張って登ってきた甲斐があったみャ♪」


..
 

 トロ:「ではココで記念撮影ですニャ♪」
 クロ:「絶対合格!」


 

 クロ:「じゃあ、そろそろ下山するみャ」
 トロ:「そうですニャ」


 

 

 トロ:「まさか昨日と同じような事態に陥るとは思いませんでしたニャ…」
 クロ:「通常なら下山に20分もかからないケド、万全を期して途中の休憩小屋で1時間ほど休養をとったみャ」
 トロ:「今更だけど、
     貴重品だけ持って行って、荷物はバイクの傍に置いていけば良かったですニャ」
 クロ:「確かに…。
     バイクとリュックをワイヤーロックで留めることはできたからみャ…」
 トロ:「まぁ、この教訓を今後の聖地巡礼に活かすニャ♪」

 ※ 下山時にクロの顔が負傷しました。

 

 クロ:「実はこの後、
     聖地“佛通寺”を巡礼する予定だったんだケド、1時間ロスしたから行けなくなっちゃたみャ」
 トロ:「えっ、“佛通寺”ってそんなに遠くにあるのニャ?」
 クロ:「このバイク(R70)で片道45分ってところかみャ。
     加えてその次の聖地“筆影山・竜王山”に行くには更に45分かかるから、
     移動するだけで90分はかかるみャ」
 トロ:「それに聖地を巡礼する時間も必要だから、もっと時間がかかちゃいますニャ」
 クロ:「幸いココから聖地“筆影山・竜王山”へ直行すれば約30分で着くから、
     “佛通寺”の巡礼を諦めれば予定通りのスケジュールに修正できるみャ
 トロ:「じゃあ、もうそうするしかないですかニャ…」
 クロ:「そうだみャ、そうするみャ」


 

 

 

 クロ:「おっ、看板が見えてきたみャ」


..
 

 トロ:「アニメと同じ看板ですニャ」

..
 

 クロ:「矢印の方向に従って、山を登って行くみャ」
 トロ:「そう言えば、
     疲労困憊(ひろうこんぱい)なのに、また山に登るのニャ?」


..
 

 クロ:「心配無用! 
     聖地の“竜王山の展望台”にはバイクで行けるん
だみャ♪」
 トロ:「それは楽チンで良いですニャ♪」


 

 クロ:「この標識の先の1本道をしばらく進んで、左へ曲がれば“竜王山”だみャ」

..
 

 トロ:「じゃあ、もうすぐ到着ですニャ♪」


 

 

 クロ:「今回の聖地巡礼は呪われてるかもみャ…」
 トロ:「山道を全面通行止めにするような道路工事に遭遇するとは、確かに不運でしたニャ…」


..
 

 クロ:「でも迂回路が見つかって本当に良かったみャ」
 トロ:「下手をしたらココに辿り着けませんでしたからニャ…」

 ※ 本来ならココまでバイクで来られるのですが、実は迂回路の道でも道路工事を実施しており
   途中の駐車場でバイクを降りて徒歩でこの展望台まで上がってきました。


 

 クロ:「コレが聖地“竜王山の展望台”だみャ♪」
 トロ:「これは立派な建物ですニャ」


 

 クロ:「大きい地図や双眼鏡もあって、中もちゃんとしてるみャ」

 

 トロ:「そして眺めも最高ですニャ〜♪」


..
 

 クロ:「確かに凄い開放感だみャ〜♪」


 

 トロ:「この展望台はとっても高いところにありますからニャ」

 ※ 黒滝山の下山時にクロの顔が損傷した為、ココから違う表情に代わってます。 


..
 

 クロ:「標高445mだから今までで一番の高さだみャ

..
 

 ト
ロ:「こうして眺めると、瀬戸内海にはホントにたくさんの島があるんですニャ〜」
 クロ:「周囲 数十メートルの小さな島を含めると3000島以上あるからみャ」
 トロ:「へぇ〜 そんなにあるのニャ〜」


..
 

 クロ:「それにしても細かいところまでアニメで忠実に再現してるみャ」
 トロ:「美術さんのこだわりがハンパないですニャ」


 

 クロ:「いや〜 なかなかの絶景だったみャ♪」
 トロ:「少し霞んでるけど、遠くまで見渡せて良かったですニャ♪」


..
 

 クロ:「それじゃ絶景も堪能したし次の聖地へ行くみャ」
 トロ:「了解ですニャ」


 

 クロ:「っと、その前に展望台の隣のアンテナに寄り道みャ」


 

 トロ:「いろんなテレビ局の名前が書いてますニャ」
 クロ:「何のアンテナかと気になったんだケド、テレビ局の放送設備だったんだみャ」


 

 トロ:「見た目は小さいけど、この周辺の放送を支える重要なアンテナですニャ」
 クロ:「じゃあ納得したから移動するみャ」


 

 

 クロ:「はい、次の聖地“尾道駅”に到着みャ♪」


..
 

 トロ:「楓ちゃんたちが修学旅行の第2弾で来たところですニャ」

 
 
 クロ:「その前に“風まかせツアー”で志保美さんや“はるみさん”と来てるみャ」
 トロ:「そうでしたニャ」


 

 クロ:「ちょうどこの辺で“尾道水道”を眺めてたみャ」


..
 

 
トロ:「向こう岸の造船所が目印ですニャ」


 

 クロ:「“尾道”と向こう側の“向島”は約200mしか離れてないから、海とは思えないほど海面が穏やかだみャ


..
 

 トロ:「確かに大きな川みたいですニャ」

..
 

 クロ:「だから小さい渡し舟が航行できるんだみャ」
 トロ:「なるほど…」


 

 クロ:「じゃあ、今日の宿に向かうみャ」
 トロ:「ひょっとして、今日の宿ってアニメで楓ちゃんたちが泊まったB&Bですかニャ?」
 クロ:「当然それも考えたんだケド、
     今日は聖地のパン屋“ネコノテパン”が休業日だから別の宿に泊まるみャ」

 トロ:「それは残念ですニャ…」
 クロ:「でも“B&B 海風”に負けないくらいの聖地の宿だから、期待すると良いみャ♪」
 トロ:「へぇ〜、そんな事いったら期待しちゃうニャ」
 クロ:「宿はすぐそこだから、早速行くみャ!」


 

 

 クロ:「さぁ、ココが今日の宿“料亭旅館 魚信”さんだみャ」

 

 トロ:「“料亭旅館”っていう響きが、いかにも高級旅館って感じですニャ…」
 クロ:「確かに門構えを見ても高級そうだケド、実は意外とお手軽な料金で泊まれる穴場の旅館なんだみャ」

 

 トロ:「いや…この玄関を見ると、とてもお手軽な料金で泊まれるとは思えないけど…」
 クロ:「つべこべ言わずに早く入るみャ」

 

 トロ:「ごめん下さいニャ〜」
 クロ:「予約したクロだみャ〜」


..

 トロ:「トロたちのお部屋は“明石”っていうみたいですニャ」
 クロ:「じゃあ、さっそく部屋までGOだみャ♪」

 ※ 実際は荷物を持ってお部屋まで案内してくれます。


..

 トロ:「かなり入り組んでて、複雑な建物ですニャ…」

..

 クロ:「ここは旅館である前に料亭としても営業してるからみャ。
     お客同士が鉢合わせしないように、いくつも階段があったり廊下が入り組んだりしてるんだみャ」
 トロ:「なんと料亭ってそんな配慮がされてるのニャ!?」


 

 クロ:「例えばだケド、
     ライバル同士の会社が同じ日に取引先と会合した時に、ばったり廊下で鉢合わせとかしたらマズイだろ」
 トロ:「確かにそうですニャ…」


..

 クロ:「だからこういう複雑な構造にしてるんだみャ」

 トロ:「なるほど〜」
 クロ:「ちなみにこの建物は築100年で、数奇屋造りの歴史ある建物を鑑賞する目的で来る観光客もいるんだみャ」
 トロ:「へぇ〜 ここはそんなに凄い旅館なんですニャ…」


 

 クロ:「おっと、オレっちたちの部屋はこっちだみャ」


 

 トロ:「この階段の上ですニャ」


 

 クロ:「いや、この更に奥だみャ」


 

 トロ:「これは迷っちゃうニャ…」


..

 クロ:「左が部屋で…右が階段…」


 

 トロ:「あっ、あそこに“明石”って書いてますニャ」


..

 クロ:「この階段の上がオレっちたちの部屋みたいだみャ」
 トロ:「階段の突き当たりはおトイレですニャ」


 

 クロ:「おぉ〜 トイレは最新式だみャ」
 トロ:「これは快適ですニャ♪


 

 クロ:「トイレの真横のココがオレっちたちの部屋“明石”だみャ」
 トロ:「では、オープン!」


 

 クロ:「小さい床の間があって、歴史を感じるお部屋だみャ」


 

 トロ:「そして大きな窓がありますニャ」

 

 トロ:「なんとコレまた絶景ですニャ〜!」
 クロ:「“尾道水道”が近すぎて、まるで船に乗ってるみたいだみャ♪」


 

 トロ:「お部屋からこんな絶景が見られるとは何とも贅沢ですニャ〜♪」
 クロ:「この“尾道水道”の眺めと歴史ある建物が評判を呼んで、
     実はこの“料亭旅館 魚信”さんは数々のCMや映画で撮影が行われたことがある有名旅館でもあるんだ
みャ」
 トロ:「へぇ〜 それは凄いですニャ〜
     じゃあ、この“料亭旅館 魚信”さんも聖地なんですニャ」

 クロ:「多くの俳優さんが撮影で訪れてるから、確かにファンにとっては聖地だみャ」

 ※ 「数奇屋造りの料亭旅館 魚信」さん公式HPへ… 


 

 クロ:「お部屋の設備には、
     歯ブラシやタオルなどのアメニティーを備えた洗面台と、飲み物がたくさん入った冷蔵庫があるみャ」


 

 トロ:「ちゃんとテレビや湯沸しポットもありますニャ」


 

 

 トロ:「そうですニャ〜」
 クロ:「いかん!
     この景色を眺めながら和みすぎたみャ。早く聖地巡礼を再会するみャ!」


 

 クロ:「はい、旅館から徒歩2分のココが次の聖地“おのみち映画資料館”の映写機だみャ」

..
 

 トロ:「ほぉ、細部までアニメと一緒ですニャ」
 クロ:「残念ながら“おのみち映画資料館”は今日(火曜日)定休日だから、早速次の聖地へ移動するみャ」


 

 トロ:「なんか足型がいっぱい並んでますニャ」

..
 

 クロ:「俳優やタレントに元プロ野球選手、それにお寺の住職など様々な人の足型があるみャ」
 トロ:「なんか人選が幅広いですニャ…」


 

 クロ:「足型のオブジェに面した交差店を渡ると次の聖地だみャ」


 

 トロ:「おぉ〜 こんな住宅街のど真ん中に“ロープーウェイ乗り場”がありますニャ」
 クロ:「ここが聖地“千光寺ロープーウェイ”乗り場だみャ」


 

 トロ:「早速チケットを購入ですニャ」

 

 クロ:「乗り場は2階だみャ」


 

 トロ:「おや、ネコの型をした案内シールがありますニャ」
 クロ:「“尾道”はネコが多いからトレードマークにしてるんだろみャ」


 

 トロ:「住宅街のど真ん中にあるロープーウェイだから小さいかと思ったけど、
     ちゃんとした立派なロープーウェイですニャ」
 クロ:「尾道は有名観光スポットだから、たくさんの観光客がこのロープーウェに乗るからみャ。
     まぁ、平日の今の時間は空いてるケド…」


..
 

 トロ:「しかしアニメの反対側のロープーウェイで少し残念でニャ」
 クロ:「そうだみャ…」


 

 クロ:「15分待てば済む話だケド、この17時の便を見送たら次は最終便だしみャ…」
 トロ:「あまり遅くなったら暗くなるから、やっぱりこの便に乗りますニャ」
 クロ:「そうだみャ」


 

 トロ:「おぉ〜 動き出したニャ〜」

..
 

 クロ:「木や建物がスレスレって感じだみャ」


 

 トロ:「それにしても良い眺めですニャ〜♪」

 

 クロ:「街並みや尾道水道が一望できるみャ〜」


 

 トロ:「ありゃ、もう着いちゃったのニャ」
 クロ:「下から上まで5分もかからないからみャ」


..
 

 トロ:「おや、あのオブジェは見覚えがありますニャ」

..
 

 クロ:「この展望台は“風まかせツアー”や“卒業旅行・第2弾”の後に、
     “ぽってたん”と志保美さんが二人だけで訪れた場面(回想シーン)に登場したんだみャ」


 

 トロ:「そう言えば、そこのベンチに座って二人が写真について語り合ってましたニャ」

..
 

 クロ:「志保美さんの大学の先生が、人の家の庭に入って洗濯物を撮影して通報された話だったみャ…」
 トロ:「“たまゆら”と思えない変質者の話かと思ったら、やっぱり心温まるエピソードでしたニャ」


 

 クロ:「さて、日暮れまであまり時間が無いからそろそろ行くみャ」

 

 

 トロ:「おぉ、菩薩様がたくさんいらっしゃいますニャ」

..
 

 クロ:「ここもアニメで出てきた聖地だみャ」


 

 クロ:「そこに書いてあるように、
     ここには“干支の菩薩様”が祀ってあって、ご本尊の後ろには12支の小さな菩薩像が祀ってあるんだみャ」


 

 トロ:「ホントですニャ、小さくて可愛い菩薩像ですニャ♪」

 

 クロ:「“干支のご本尊様”の前を抜けると、もうすぐ本堂だみャ」
 トロ:「奥の方にチラッと見えてますニャ」
 クロ:「でもその前にも見所がたくさんあるから寄って行くみャ」


 

 クロ:「まずは目の前の“玉の岩”だみャ。
     この看板に書いてあるとおり、古来の伝説ではこの巨石(烏帽子岩)の上に、
     夜になると遥か海上を照らすほどの光を放つ石“宝珠(如意宝珠)”があって、
     この“千光寺”の名前の由来になったと言われてるんだみャ」

 トロ:「へぇ〜 光る石とはスゴイですニャ」


 

 クロ:「実際にこの“烏帽子岩”の頂上部分には直径14cm・深さ17cmの穴が開いていて、
     その宝珠があった跡だと言われてるみャ」

 トロ:「宝珠があった跡ってことは、あそこにある丸い石はその宝珠じゃないのニャ?」
 クロ:「古来の伝説になるくらい大昔の話だから、今はその宝珠はないみャ。
     あそこにあるのは、宝珠があったと思われる穴の上に作られた“光る玉”だみャ
 トロ:「なんと、あの玉も光るんですニャ」
 クロ:「伝説に習って夜になったら3色に光るように作られてるみャ」
 トロ:「へぇ〜」


 

 クロ:「そして振り返ると“大師堂”だみャ」
 トロ:「これは立派なお堂ですニャ」
 クロ:「祀られている“弘法大師本尊”は元々、霊山で知られる“高野山”に安置されていたものなんだケド、
     ある日、千光寺の篤信者(信仰者)の“山中善一”氏の夢枕に弘法大師が立ったことから、
     “山中善一”氏が千光時に“弘法大師本尊”を祀るように発願し、
     “高野山”に安置されていた“弘法大師本尊”“弘法大師奉安の儀”を経て、
     ここに祀られることになったらしいみャ」
 トロ:「篤信者(信仰者)の一人の願いを叶える為に、
     立派なお堂まで建てるとは
千光寺”さんも凄いですニャ…」


 

 クロ:「そして“大師堂”の前の道を抜けると、鐘楼“驚音楼の鐘”があるみャ」
 トロ:「色使いやデザインが可愛い鐘楼ですニャ〜♪」


 

 クロ:「この独特なデザインの鐘楼は有名で、数々の映画やドラマ・アニメや文学作品にも登場してるみャ」
 トロ:「やっぱりココもいろんな作品の聖地でしたか」


 

 クロ:「そりゃこんな風景を眺めたら、作品に取り入れたくなるみャ」
 トロ:「確かにそうですニャ」


 

 クロ:「では戻って、お待ちかねの“本堂”へ行くみャ」
 トロ:「いよいよですニャ♪」


 

 クロ:「おや…」
 トロ:「柵がありますニャ…」


..
 

 クロ:「まさか…そんな…」

..
 

 トロ:「どう見ても閉まってますニャ…」
 クロ:「ロープーウェイの運行時間や、千光寺公園の駐車場の営業時間はチェックしてたんだケド、
     まさか本堂がこうして閉まるとは思わなかったみャ…」
 トロ:「クロとしたことが、本堂の参拝時間(営業時間)をチェックし忘れてたのニャ?」
 クロ:「いや、ガイドブックやHPとか調べたケド、境内の出入りは自由って書いてあったから、
     てっきり本堂もそうだと思ってたんだみャ」


 

 トロ:「でも、まさに撤収中ですニャ…」
 クロ:「現在17時20分だから、本堂の参拝は17時までなのかもしれないみャ」


 

 トロ:「しょうがないから、ココから景色を楽しみますニャ」
 クロ:「そうだみャ」


..
 

 クロ:「方向や高さが微妙に違うケド、雰囲気は似てるみャ」


 

 

 クロ:「本堂が閉まってたってことは…」

 

 トロ:「ココも閉まってますニャ…」
 クロ:「やっぱり…」


 

 クロ:「本当ならこの先で“石鎚山鎖修行”をして、眺望絶景を楽しむ予定だったのに…」

..
 

 トロ:「まぁ…そんなこと言っても仕方ないですニャ…」

..
 

 クロ:「そうだみャ、
     まだ少し“黒滝山”のダメージが残ってるから、無理して鎖修行しなくて済んで良かったかもしれないみャ」
 トロ:「うんうん、そうやって前向きに考えた方がいいニャ♪」


..
 

 クロ:「本堂とセットでココにもリベンジしに来るみャ」
 トロ:「その時はトロも一緒ですニャ♪」


 

 クロ:「じゃあ、路地の聖地を巡礼しながら下まで降りるみャ」
 トロ:「おや、地元のネコさんがいますニャ♪」
 クロ:「これから行く“猫の細道”の案内をしてくれるのかもみャ」


 

 トロ:「“猫の細道”とはトロたちにピッタリの道ですニャ♪」
 クロ:「実際にたくさんのネコが出没する、人気観光スポットだみャ」


 

 トロ:「これはまた、雰囲気がある小道ですニャ〜♪」

 

 クロ:「店先もおしゃれだみャ」
 トロ:「こんなお店でお昼やお茶を楽しめたら最高ですニャ♪」


..
 

 クロ:「実はこのお店の看板は“たまゆら”にも出てるんだみャ」
 トロ:「じゃあココも聖地なんですニャ」
 クロ:「その通りだみャ」


 

 トロ:「それにしてもこの石のネコさん、良い笑顔だけどアニメに出てきたネコさんとは違いますニャ」
 クロ:「“石猫”は尾道にたくさんあるからみャ」


 

 トロ:「確かにまた違うネコがいますニャ」
 クロ:「全て手作りだから、ひとつひとつ表情が違うんだみャ」


 

 トロ:「あれ? このネコさんはひょっとして…」

..
 

 クロ:「そう、コレが“たまゆら”に出てきた“石猫”だみャ」
 トロ:「お隣に小さなネコさんもいるけど、確かにアニメと同じネコさんですニャ♪」
 クロ:「ちゃんと見つけ出せて良かったみャ♪」
 トロ:「ホントですニャ〜」


 

 クロ:「次の聖地はこのモザイクアートだみャ」


..
 

 トロ:「映画の撮影風景を表現してるんですニャ」
 クロ:「ロケ地で有名な尾道らしい題材みャ」


..
 

 トロ:「おぉ、今度は赤いネコさんがいますニャ」
 クロ:「あれは“たまゆら”にも出てた、“厄除けの石猫”だみャ」
 トロ:「へぇ〜 厄除けをしてくれるネコさんがいるのニャ」


..

 クロ:「その他にも“招福の石猫”もいるみャ」
 トロ:「へぇ〜
     そんなネコさんを探しながら歩くのも楽しいです
ニャ♪」


..

 クロ:「石猫だけじゃなくて“猫の細道”にはネコ関連のグッズの店や美術館もあるみャ」
 トロ:「これはネコ好きには堪らないスポットですニャ♪」


 

 クロ:「だいぶ下りてきたと思ったら、“猫の細道”はここら辺までのようだみャ」
 トロ:「来た時間が遅かったら、ほとんどのお店が閉まってて少し残念でしたニャ…」
 クロ:「まぁ 次のリベンジの時に、今度はゆっくり巡礼しに来るみャ」
 トロ:「わ〜い♪」


 

 クロ:「そうそう、“猫の細道”の案内ありがとみャ♪」
 トロ:「一緒に巡礼できて楽しかったニャ〜♪」


 

 

 クロ:「さぁ、ココが次の聖地だみャ」

..
 

 トロ:「修学旅行の第2弾で、楓ちゃんたちが来たところですニャ」
 クロ:「その通り、
     ここからは“ぽってたん”たち5人が巡った、この周辺の聖地へ巡礼するみャ」


 

 

 クロ:「はい、聖地“東第一踏切”に到着みャ」


..
 

 トロ:「ここで楓ちゃんが写真を撮ってましたニャ」

 

 クロ:「そして踏切のスグそばに、聖地“林扶美子の記念像”があるみャ」
 トロ:「商店街の入口にあったんですニャ」


..
 

 トロ:「ところで“林扶美子”さんて誰なのニャ?」
 クロ:「“林扶美子”は“放浪記”や“浮雲”などの作品で知られる小説家だみャ」


 

 トロ:「確かに“放浪記より”って書いてますニャ」
 クロ:「“林扶美子”が生まれたのは九州だケド、
     13〜19歳までの多感な時期をこの尾道で過ごしていたから、銅像が設置されたんだろうみャ」
 トロ:「なるほど…」


 

 

 クロ:「そして、商店街をしばらく進んだ先の路地にあるのが、聖地“築姫稲荷”だみャ」
 トロ:「お社が3つもありますニャ…」

 


 クロ:「いろいろと説明したいところだケド、この看板に全部書いてあるから自分で読むみャ」

..
 

 トロ:「なるほど、尾道の人の優しさが伝わってくるエピソードですニャ〜」

 

 クロ:「てなわけで、ざっくりと尾道の聖地を巡礼したみャ」
 トロ:「時間の関係であまりゆっくり巡礼できませんでしたニャ…」
 クロ:「今回の聖地巡礼はスケジュールを含めて、色々と反省点が多いから必ずリベンジしにくるみャ」
 トロ:「その時は、尾道ラーメンやネコノテパンも堪能するニャ」
 クロ:「じゃあ、日も暮れたから宿に帰るみャ」
 トロ:「了解ですニャ」


 

 クロ:「まずは何より風呂だみャ」

 

 トロ:「“黒滝山”で大汗をかきましたからニャ…」

 

 クロ:「おぉ〜 キレイで広い風呂場だみャ♪」
 トロ:「湯船でゆったり寛げますニャ♪」

 ※ 入浴時間を事前に伝えたら、貸切風呂にしてくれます。


 

 

 トロ:「いや〜 さっぱりしましたニャ〜」
 クロ:「風呂上りの夕食が実に楽しみだみャ♪」
 トロ:「夕食は1階の別のお部屋でいただくんですニャ」
 クロ:「確かこの部屋って言ってたみャ」
 トロ:「ではオープン!」


 

 クロ:「おぅ〜 これは何とも贅沢な…」
 トロ:「トロたちの貸切ですニャ〜♪」
 クロ:「これはテンション上がるみャ〜♪」


 

 トロ:「えっ? この旅館はミシュランガイドにも掲載されたのニャ?」
 クロ:「その通り、だから料理も逸品揃いだみャ♪」
 トロ:「もうここは、トロの期待値を遥かに上回るスゴイお宿ですニャ…」


 

 トロ:「いつもならビールなのに日本酒とは珍しいですニャ」
 クロ:「この際だから言っとくと、オレっちに苦手な酒はないみャ。
     日本酒も大好きで“かやのみ”も欠かさず観てるみャ♪」
 トロ:「“かやのみ”?」
 クロ:「“たまゆら”の“かなえ先輩”の中の人“かやのん”(茅野愛衣)がやってる日本酒の番組だみャ」
 トロ:「日本酒の番組…。
     声優さんの活動の幅って凄まじいですニャ…」
 クロ:「“茅野愛衣が日本酒をのみながら食べるだけ”っていう、素晴らしいコンセプトの番組でオススメだみャ♪」


 

 トロ:「では、お料理をいただきますニャ」
 クロ:「う〜ん、
     ほどよい弾力があるお豆腐の中に、濃厚な磯と山葵の香ばしいかおりが…、こりゃ美味いみャ!」


 

 トロ:「お酢とカニは最強コンビですニャ♪
     そこに玉子が加わったことで、まろやかな食感になって、実に上品な酢物料理ですニャ〜」


 

 クロ:「コレはこの“魚信”さんの名物料理だみャ♪
     超高級魚とされるオコゼの料理の中でも、刺身は高級割烹料理店や料亭ぐらいでしかお目にかかれない
     貴重な料理だみャ」
 トロ:「へぇ〜 そんなに凄いお刺身なんですニャ」
 クロ:「では、心して味わうみャ…」
 トロ:「見た目以上にコリコリとした歯ごたえがありますニャ」
 クロ:「それに身に旨味があって、なんとなく河豚に似てる気がするみャ…。
     う〜ん、美味い! これは酒が何杯でもイケるみャ♪」


 

 

 

 クロ:「食べる前から丁寧な下処理が施されてるのが分かるみャ」
 トロ:「身がぷりっとしていて実に美味しそうですニャ」
 クロ:「では実食!
     これは上品な味が染み渡った身が絶品だみャ〜♪」
 トロ:「確かに、ただ甘辛いだけじゃなく、旨味がスゴイですニャ〜」


 

 

 トロ:「しかしこれは変わったお料理ですニャ」
 クロ:「“木の芽焼き”自体、あまり見慣れない料理だからみャ」
 トロ:「コレってどんなお料理なのニャ?」
 クロ:「“木の芽焼き”は、包丁で細かくたたいた“木の芽”(さんしょうの若葉など)をタレに入れて、
     そのタレを魚や肉に塗って焼く、照り焼き料理のことみャ」
 トロ:「へぇ〜」
 クロ:「だからこの料理は分かりやすく言うと“ヒラメの照り焼き”ってことになるみャ」
 トロ:「なるほど…さすが料亭、凝ったお料理を出しますニャ〜」
 クロ:「では、冷めないうちに…。 これは香ばしくて美味いみャ〜♪」


 

 

 クロ:「どうやら、アスパラガスに太刀魚の身を巻きつけて揚げたようだみャ。
     身をざく切りにした、長細い太刀魚の天ぷらは食べたことがあるケド、こんな形は初めて見たみャ」

 トロ:「そんなに珍しいお料理なんですニャ」
 クロ:「では早速…、う〜ん 太刀魚の身がジューシーで実に美味いみャ♪」
 トロ:「アスパラガスのコリっとした食感がアクセントになってホントに美味しいですニャ〜♪」
 クロ:「小骨が少ない部位を使ってるんだろうけど、骨が全くないとはさすが料亭のクオリティーだみャ」


 

 

 

 トロ:「鯛とお蕎麦なんて、美味しいに決まってますニャ」
 クロ:「いやぁ、マジで日本酒と合うみャ〜♪
     これは是非“かやのん”にもココで日本酒を味わって欲しいみャ」


 

 

 

 トロ:「オコゼを使った赤出汁とは贅沢ですニャ〜」
 クロ:「順才のトロみが、オコゼと赤出汁の旨味を一層深めてるみャ…」


 

 トロ:「玉子が乗ったウニ御飯…、もう間違いないですニャ…」
 クロ:「確かに…、言葉は不要の美味さだみャ…」


 

 

 クロ:「これは尾道にある人気店“茶房こもん”から特別に仕入れているバニラアイスだみャ♪
 トロ:「どこか懐かしくて、ホッとする味ですニャ♪」

 

 トロ:「是非みんなにも味わってほしいですニャ♪」
 クロ:「特に“かやのん”みャ♪」


 

 

 トロ:「おっ、お布団が敷いてありますニャ♪」
 クロ:「普通の料亭なら帰る必要があるケド、ココなら2階に上がれば自分の部屋だみャ」
 トロ:「くぅ〜 何たる贅沢!」
 クロ:「これぞ、料亭旅館の真髄だみャ!」


 
 

 クロ:「では早速…」
 トロ:「あれ? 明日の予習をするんじゃないのニャ?」


 
 

 クロ:「いや…話してたら、急に“かやのみ”を見たくなってみャ…」
 トロ:「この人が“かやのん”なのニャ?」
 クロ:「その通り“かなえ先輩”をはじめ、数々の名作に出演してる人気声優さんみャ」
 トロ:「ホントに声優さんが日本酒を飲む番組をやってるんですニャ」


 

 クロ:「まぁ“かやのみ”の話はこれくらいにして、明日の予習をするをするみャ」
 トロ:「やっとその気になりましたニャ」


 

 トロ:「ここは確か“麻音ちゃん”の実家ですニャ」
 クロ:「そう、大崎下島の御手洗だみャ」


 

 トロ:「大崎下島って言ったら、ココから凄く遠いんじゃないニャ?」
 クロ:「確かにずっと陸路で行ったら100km近くあるみャ。
     でも明日はこの“尾道”から渡し舟で“向島”に渡って、バイクで“しまなみ海道”を走って、
     大崎下島の隣の島“岡村島の岡村港”へ向かうフェリーが出ている“大三島の宗方港”へ行くんだみャ」
 トロ:「なるほど、途中でフェリーに乗るんですニャ」
 クロ:「その通り!」


 

 トロ:「でもそれって、電動バイクで行ける距離なのニャ?」
 クロ:「ここから“大三島の宗方港”まで 約55km、
     “岡村島の岡村港”から“大崎下島の御手洗”まで約8km、あわせて約63kmだから十分行けるみャ」
 トロ:「行けたとしても、それじゃもう あまり走れないですニャ…」
 クロ:「その心配は無用だみャ。
     明日は大崎下島の御手洗”に泊まるから、充電は部屋でできるみャ」
 トロ:「なるほど、そういう事でしたか」


 

 トロ:「それで明日は何時に起きるのニャ?」
 クロ:「7時30分ってところかみャ」


 



 
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